担当:岩見
「蓄電池に命を救われた」とは、球磨村に住む友人の言葉。
令和2年7月豪雨、
自宅は小高い場所にあるため氾濫流による被害は
受けなかったものの、 停電と断水は数日続きました。
家族は、高齢の両親と友人夫婦、息子さんの5人―
ライフラインが復旧する間、
どうやって暮らすかと考えた時に
救いは2年前に購入した蓄電池の存在だった、
と言います。
膝のわるい両親は自宅で、わたしたちは避難所で過ごそう
と、迷わず決断できたそうです。
「蓄電池で賄える電気はLDKの電灯と冷蔵庫。
両親は、普段どおりの暮らしができたと思います」
一方、友人夫婦と息子さんは、
床にブルーシートが敷かれた屋根だけの避難所生活。
夜中に大雨が降り込むという辛い状況でした。
しかし、「この避難所に高齢で、しかも膝の悪い両親が
一緒だったと 考えただけでゾッとした。
両親は体調を崩したと思うし、わたしたちも気が気ではないし、
蓄電池があって本当によかった」 と話してくれました。
また、水や食料をご両親に届ける時も、真っ暗い中に
灯りがともった我が家を見て思わず涙がでた、と友人。
ご近所から「冷蔵庫を貸してください」とお願いされ、
停電の数日間、食料品を預かったエピソードには、
「人助けができたのかなと思うと嬉しかった」とも。
災害時のことは今でも家族の話題にのぼり、その度に、
「蓄電池があって、お父さんとお母さんは命を救われたよね」と
笑いながら話すそうです。
家の灯りは、幸せや安心の象徴ではないでしょうか。
灯りがともる我が家に涙した友人もまた救われたのだろうなぁ
と思います。
次回も「蓄電池」のお話です(^^)/
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